ファイザー社コロナワクチン、症状の有無を問わず感染予防効果あり
英国の医療従事者コホートを対象に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するBNT162b2 mRNAとChAdOx1 nCOV-19アデノウイルスベクターワクチンの接種率の関連因子とBNT162b2 mRNAワクチンの有効性を前向きコホート研究で評価した(SIREN試験、現在も進行中)。 イングランド域内104施設の医療従事者2万3324例を解析対象とした(平均年齢46.1歳、女性84%)。8203例(35%)を陽性コホート(抗体陽性またはPCR判定の感染歴あり)は、1万5121例(65%)を陰性コホート(抗体陰性で感染歴なし)に割り付けた。追跡期間は2カ月間で、110万6905人日(ワクチン接種群39万6318例、非接種群71万587例)となった。2021年2月5日時点のワクチン接種率は89%、そのうち94%がBNT162b2ワクチンを接種していた。低接種率に過去の感染、性別、年齢、民族、職能、多重貧困指数スコアとの有意な関連が見られた。 追跡期間中、ワクチン未接種群では977例(罹患密度1万人日当たり14例)が新たに感染し、ワクチン接種群では初回接種から21日以上経過後...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。