健忘型軽度認知障害(MCI)患者48例を対象に、1年間の中強ないし-高強度の有酸素運動の中心動脈スティフネス(硬化度)および脳血流量(CBF)への効果を概念実証無作為化比較試験で検討。患者を有酸素運動群またはストレッチ+トーニング群に割り付けた。 その結果有酸素運動によって最大酸素摂取量(VO2peak)の改善、頸動脈のβスティフネス指数およびCBF拍動性の低下、内頸動脈と椎骨動脈のCBFの合計と脳組織質量で正規化したCBF(nCBF)の増加が見られた。VO2peakの変化にnCBFの変化との正の関連(r=0.388、P=0.034)、頸動脈のβスティフネス指数(r=-0.418、P=0.007)およびCBF拍動性(r=-0.400、P=0.014)との負の関連が認められた。頸動脈のβスティフネス指数低下に脳灌流の増加との関連が認められた(r=-0.494、P=0.003)。エピソード記憶および実行機能への有酸素運動の効果はストレッチに比べ極めて小さかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で...
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