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抗がん剤治療中の臨床的薬理学・薬学的治療、転帰に好影響

2021年5月10日  Journal of Clinical Oncology

2001年以降に承認された経口抗がん剤の新規使用患者202例を対象に、臨床的な薬理学・薬学的治療による介入が抗がん剤治療中の投薬安全性と患者報告転帰に与える影響を無作為化多施設共同試験で評価(AMBORA試験)。患者を12週間の薬物療法管理および構造化された患者相談を含む臨床的薬理学・薬学的治療(介入群)と標準治療(対照群)に割り付けた。 抗がん剤に関連する問題は介入群で対照群と比べて有意に少なかった(平均3.85 vs. 5.81、P<0.001)。患者の治療満足度は介入群の方が高かった[治療満足度評価の質問票(TSQM)の利便性:平均91.6 vs. 74.4、P<0.001]。評価項目に規定した重度の副作用[有害事象共通用語基準(CTCAE)3以上]、治療中止、予定外の入院および死亡の複合のハザード比は0.48(95%CI、0.32-0.71、P<0.001)で、介入群の方が少なかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異...