1型糖尿病と糖尿病性末梢性ニューロパチーが筋骨格系に及ぼす影響を症例対照研究で検討。1型糖尿病で遠位性対称性の感覚運動多発神経障害を伴う患者(T1D+、20例)、感覚運動多発神経障害がない患者(T1D-、20例)、対照(20例)で比較した。 高解像度末梢骨定量的CTで、標準的な超遠位部での脛骨の皮質骨多孔性はT1D+患者の方がT1D-患者よりも56%高く(P=0.009)、ニューロパチー重症度との正の相関が認められ(トロント臨床神経障害スコア、r=0.347、P=0.028)、神経伝導の振幅および速度と負の相関関係が見られた(T1D+:r=−0.386、P=0.015、T1D-:r=−0.358、P=0.025)。橈骨でも同等負の相関関係が観察された(同r=−0.484、P=0.006、r=−0.446、P=0.012)。面積骨密度と四肢筋量に差はなかった。T1DN+患者は、身体機能評価方法Short Physical Performance Batteryの成績が不良だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名で...
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