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COVID-19患者は脳波異常率が高い

2021年5月12日  専門誌ピックアップ

医療機関9施設で連続的脳波測定(cEEG)監視中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者197例を対象に、脳波上の発作やその他のてんかん様脳波パターンの発生率および危険因子を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、19例(9.6%)に脳波上の発作が検出され、そのうち11例(5.6%)が非痙攣性てんかん重積状態(NCSE)の診断を受けた。てんかん様異常波形発生率は48.7%だった。cEEG前の入院中の臨床的発作歴に脳波上の発作(あり群36.4% vs. なし群8.1%、オッズ比6.51、P=0.01)およびNCSE(同27.3% vs. 4.3%、8.34、P=0.01)との関連、神経画像での既存頭蓋内病変にNCSE(同14.3% vs. 3.7%、4.33、P=0.02)との関連が認められた。脳波上の発作は院内死亡の独立の予測因子だった(ハザード比4.07、95%CI 1.44-11.51、P<0.01)。競合リスク解析で、入院期間はNCSEあり群の方が長く、30日時退院ハザード比はNCSEあり群0.21(95%CI 0.03-0.33)、なし群0.43(同0.36-0...