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難治性糖尿病神経障害の疼痛、高周波脊髄刺激で大幅緩和

2021年5月13日  JAMA Neurology

難治性の有痛性糖尿病性神経障害(PDN)患者216例(男性63.0%、平均年齢60.8歳、有病期間中央値:糖尿病10.9年、末梢神経障害5.6年)を対象に、高周波(10kHz)脊髄刺激療法(SCS)+従来の内科治療(CMM)併用の転帰改善効果を前向き無作為化臨床試験で検討(SENZA-PDN試験)。主要評価項目は、3カ月時に神経障害悪化がなく、視覚的アナログ尺度(VAS)で50%以上の疼痛緩和が見られた患者の割合とした。 intention-to-treat解析の結果、主要評価項目達成率はCMM単独群5%、SCS併用群79%だった(差73.6%、P<0.001)。2%にSCSデバイス除去を要する感染症が見られた。追跡6カ月時のデータがある187例を解析すると、CMM単独群の平均疼痛VASスコアは試験開始時7.0cm、6カ月時6.9cm、SCS併用群では7.6cm、1.7cmだった。6カ月時に治験責任医師が確認した神経学的検査での改善達成率はCMM単独群3%、SCS併用群62%だった(差58.6%、P<0.001)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こち...