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鼻咽頭がん治療のIC-RT、CCRTと生存転帰同等

2021年5月13日  専門誌ピックアップ

II-IVb期の鼻咽頭がん(NPC)患者448例を対象に、導入化学療法後の強度変調放射線療法(induction chemotherapy followed by intensity-modulated radiotherapy:IC-RT)と同時化学放射線療法(CCRT)の有効性および毒性を後ろ向きに解析。追跡期間中央値は66カ月だった。 その結果、5年全生存率(OS)はIC-RT群89.5%、CCRT群91.7%(P=0.568)、無増悪生存率(PFS)は85.2%、87.5%(P=0.615)、無遠隔転移生存率(DMFS)は90.9%、91.7%(P=0.847)、局所無再発生存率(LRFS)は92.0%、96.9%(P=0.104)と推定され、統計的有意な群間差は見られなかった。多変量解析から、両療法はOS、PFS、DMFS、LRFSの独立の予測因子ではなかったが、進行度の低い腫瘍およびリンパ節病期分類からOS伸長が予測できた。エプスタインバーウイルス(EBV)-DNA値がLRFSとのみ有意に関連を示す独立の予後予測因子だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを...