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英の少数民族は新型コロナの有害転帰リスクが高い

2021年5月13日  Lancet

英イングランドの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行第1波と第2波に見られた有害転帰リスクの民族間の差を観察コホート研究で検討。OpenSAFELYプラットフォームの電子診療記録がある成人(18歳以上)を対象とした。主要評価項目は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検査陽性、COVID-19による入院、ICU入室、死亡とし、自己申告による民族を5分類(白人、南アジア人、黒人、その他、混血)に分けた。 調査対象とした成人1728万8532例の人種の内訳は、白人62.9%、南アジア人5.9%、黒人2.0%、混血1.0%、その他1.9%、不明26.3%だった。第1波では、白人群と比べたSARS-CoV-2感染検査を受ける確率は、南アジア人(調整ハザード比1.08、95%CI 1.07-1.09)、黒人(同1.08、1.06-1.09)、混血(同1.04、1.02-1.05)でやや高く、その他(同0.77、0.76-0.78)は低かった。SARS-CoV-2検査で陽性となるリスクは、南アジア人(1.99、1.94-2.04)、黒人(1.69、1.62-1.77)、混血(1....