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結核治療、新レジメンで治療期間が2カ月短縮

2021年5月14日  New England Journal of Medicine

新たに肺結核の診断を受けた患者を対象に、rifapentineを主体とした4カ月レジメンと標準治療の6カ月レジメンを非盲検第III相無作為化対照試験で比較。4カ月レジメンには、標準治療(リファンピシン、イソニアジド、ピラジナミド、エタンブトール)のリファンピシンをrifapentineに置き換えたもの(rifapentine群)、標準治療のリファンピシンとエタンブトールをそれぞれrifapentineとモキシフロキサシン(MFLX)に置き換えたもの(rifapentine- MFLX群)の2通りのレジメンを用いた。主要有効性評価項目は、12カ月時の結核非感染とした(非劣性マージン6.6%ポイント)。 2343例(微生物学的に適格な集団:対照群768例、rifapentine- MFLX群791例、rifapentine群784例)が培養でイソニアジド、リファンピシン、フルオロキノロン系に耐性のない結核菌に陽性を示し、そのうち194例がヒト免疫不全ウイルスとの重複感染で、1703例に胸部X線検査で空洞形成が認められた。計2234例で主要評価項目が評価可能だった(評価可能集団:対照群72...