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STEMI後のCaMKIId阻害で左室リモデリング抑制できず

2021年5月14日  専門誌ピックアップ

前壁ST上昇型心筋梗塞(STEMI)発症後12時間以内に経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行し、48時間後の心エコー検査で残存左室機能障害が確認された患者147例を対象に、カルシウム/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼIIデルタ(CaMKIId)阻害薬NP202による左室リモデリング予防効果を無作為化二重盲検プラセボ対照多施設共同試験で検討した。 その結果、主要評価項目とした心臓MRIによる左室収縮終期容積係数(LVESVi)のベースライン時から3カ月時の変化中央値に有意差は認められなかった(NP202群 -3.53mL/m2)vs.プラセボ群 -0.60mL/m2、P=0.78)。NP202は忍容性が高く、許容可能な安全性プロファイルを示した。主要脳心血管イベント発生率は両群同等だった。追跡調査期間中、各群2例が死亡した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳し...