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統合失調症の治療はLAIが効果高い、メタ解析

2021年5月15日  専門誌ピックアップ

■この記事に対する実名コメント(コメント全文は下部) ・統合失調症へのLAIが「良い薬」と思う訳 ・欧米で主流のLAIが日本で進まない要因 ・バイアス増幅のため結果の解釈には注意したい 統合失調症治療に用いる抗精神病薬の持続性注射剤(LAI)と経口剤の有益性を比較すべく、137試験(無作為化比較試験、コホート研究、事前・事後研究)の系統的レビューとメタ解析を実施した。 その結果、各試験デザインで、LAIは経口剤に比べて入院または再発リスク低下と関連した[リスク比:無作為化比較試験29件(7833例)0.88、95%CI 0.79-0.99、P=0.033、コホート研究44件(10万6136例)0.92、0.88-0.98、P=0.0044、事前-事後研究28件(1万7876例)0.44、0.39-0.51、P<0.0001]。有効性、効力、安全性、生活の質、認知機能、その他の転帰の試験デザイン別の解析で、LAIは経口剤に比べて328件の比較のうち60件(18.3%)で有益性が高く、252件(76.8%)で差がなく、16件(4.9%)で有益性が低かった。ただし、3通りの試験デザインいずれ...