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PCI後は検査指標の個別抗血小板療法で転帰改善

2021年5月14日  Lancet

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)施行患者を対象に、血小板機能検査または遺伝子検査に基づく個別抗血小板療法(guided antiplatelet therapy)の安全性および有効性を系統的レビューおよびメタ解析で検討。無作為化比較試験11件と観察研究3件(患者計2万743例)を解析対象とした。 その結果、標準的抗血小板療法に比べ、個別療法で主要有害心血管イベントリスクが低下し(リスク比0.78、95%CI 0.63-0.95、P=0.015)、出血リスクは有意に低下した(同0.88、0.77-1.01、P=0.069)。標準療法に比べると、個別療法の心血管死(同0.77、0.59-1.00、P=0.049)、心筋梗塞(同0.76、0.60-0.96、P=0.021)、ステント血栓症(同0.64、0.46-0.89、P=0.011)、脳卒中(同0.66、0.48-0.91、P=0.010)、小出血(同0.78、0.67-0.92、P=0.0030)のリスクが低かったが、全死因死亡および大出血リスクに差はなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。...