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局所進行頭頸部がん、HFCRTがOS改善効果が最も高い

2021年5月16日  The Lancet Oncology

局所進行頭頸部がんに用いる同時併用化学放射線療法と多分割放射線療法の効果を比較すべく、非転移性頭頸部扁平上皮がん患者を対象とした無作為化比較試験115件の個別患者データ(計2万8978例、死亡1万9253件、増悪イベント2万579件)の頻度論的ネットワークメタ解析を実施。16の治療法分類について35種類の直接比較を行った。 その結果、多分割放射線療法+化学療法併用(HFCRT)が全生存率(OS)にもたらす効果が最も高く、Pスコア(高値ほど効果が高い)は97%で、ハザード比は局所療法との比較で0.63(95%CI 0.51-0.77)、白金製剤主体の同時併用化学放射線療法による局所療法(CLRTp)との比較で0.82(同0.66-1.01)だった。タキサン、シスプラチン、フルオロウラシルによる導入化学療法後の局所療法(ICTaxPF-LRT)のPスコアは89%、加速放射線療法+化学療法併用では82%、ICTaxPF後のCLRTでは80%で、CLRTpの78%よりも高かったが、ハザード比の有意な改善は見られなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちら...