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SLE、疾患活動性のわずかな上昇が死亡・臓器障害リスクに影響

2021年5月16日  専門誌ピックアップ

Hopkins Lupusコホートに登録された疾患活動性が軽度ないし中等度の全身性エリテマトーデス(SLE)患者1168例を対象に、SLE疾患活動性が死亡または臓器障害リスクに及ぼす影響を評価した。 12カ月の観察期間中、SLE疾患活動性評価尺度のSELENA-SLEDAIスコア増加に伴い、死亡(調整後ハザード比1.22、95%CI 1.13-1.32、P<0.001)、腎損傷(同1.24、1.08-1.42、P=0.003)、心血管障害(同1.17、1.07-1.29、P<0.001)のリスクが上昇した。非ステロイド性抗炎症薬使用で心血管障害リスクが上昇し(同1.66、1.04-2.63、P<0.05)、ヒドロキシクロロキン使用で死亡リスク(同0.46、0.29-0.72、P<0.05)および腎障害(同0.30、0.13-0.68、P<0.05)が低下した。ベースラインに臓器障害がなかった患者で、調整後平均SELENA-SLEDAIスコアが1ユニット増加するたびに臓器障害発生リスクが上昇した(同1.09、1.04-1.15、P<0.001)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコ...