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発熱患者への新型コロナ検査実施率は12%、米

2021年5月17日  専門誌ピックアップ

米国で2020年3月に開始したCOVID-19市民科学研究(COVID-19 Citizen Science Study)のデータを用いて、熱性疾患を新規発症した成人患者(18歳以上)の新型コロナウイルス検査実施とタイミングを評価し、経時的変化や人種・民族による差異を解析した。参加者にスマートフォンを用いた症状の日次調査および新型コロナウイルス検査結果の受領に関する週次調査を実施した。 解析対象者2679例の平均年齢は46.3歳、74%が女性、75%が大学卒だった。2020年4月2日から10月23日の間に新規熱性疾患3865件が報告された(ヒスパニック系7.8%、黒人1.8%、それ以外90.4%)。発熱後14日間に実施した週次調査から、全体の12%(753例)が発熱後14日間以内に新型コロナウイルス検査の結果を受領したことが示唆された。経時的調査回答とパラメトリック生存時間モデルから、発熱7日後までに計20.5%が検査結果を受領したことが推定された。この受領率は、流行初期の9.8%から7月末には24.1%に上昇したが、それ以降大きな改善がなく、冬季流行が始まる10月下旬は25.9%ま...