大腸ポリープ家族歴が大腸がんリスクと関連

大腸ポリープ患者の第一度近親者の大腸がん（CRC）リスクを、スウェーデンの全国的症例対照研究のデータにより検討（CRC患者6万8060人、対照33万3753人）。主要評価項目はポリープのある第一度近親者数、第一度近親者のポリープの組織型と診断時の年齢によるCRCの多変量調整オッズ比とした。CRC診断時の年齢によるサブグループ解析も実施し、ポリープの家族歴とCRCの家族歴を同時に解析して関連を評価した。 CRCの家族歴およびその他の共変量で調整後、大腸ポリープがある第一度近親者（症例8.4％、対照5.7％）がいるとCRCのリスクが高かった（オッズ比1.40、95％CI 1.35-1.45）。ポリープのある第一度近親者数が多いほど（第一度近親者2人以上1.70、1.52-1.90、傾向のP＜0.001）、またポリープの診断年齢が低いほど（50歳未満1.77、1.57-1.99、傾向のP＜0.001）、ポリープの家族歴とCRCリスクとの関連が強かった。早期発症（年齢50歳未満）のCRCに特に強い関連が認められた（第一度近親者2人以上3.34、2.05-5.43、CRCの診断年齢による不均一...