ARPI未治療の予後不良mCRPCにカバジタキセルが有効

アンドロゲン受容体経路阻害薬（ARPI）投与歴のない予後不良の遠隔転移を伴う去勢抵抗性前立腺がん（mCRPC）患者95例を対象に、タキサン系化学療法薬カバジタキセル＋prednisone（A群）とARPIのエンザルタミドまたはアビラテロン＋prednisone（B群）の治療効果を多施設共同無作為化非盲検第II相試験で比較。主要評価項目は臨床的便益率（PSA奏効50％以上、放射線学的奏効または12週間以上の安定と定義）とした。 主要評価項目は、A群の方がB群よりも高かった（80％ vs. 62％、P＝0.039）。全生存期間に群間差はなかった（中央値37.0カ月 vs. 15.5カ月、ハザード比0.58、P＝0.073）。コホートの中央値を超えるベースラインの血中循環腫瘍DNA（ctDNA）画分および治療中のctDNA増加に、疾患進行までの時間短縮との関連が認められた（ハザード比2.38、P＜0.001、同4.03、P＜0.001）。ctDNA画分が30％超の患者は、検出限界未満の患者よりも全生存期間が著明に短かった（同38.22、P＜0.001）。 この記事への読者の皆様（医師）から...