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サイアザイド系利尿薬で皮膚がんリスク上昇

2021年5月17日  専門誌ピックアップ

降圧薬(サイアザイド系利尿薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、カルシウム拮抗薬、β遮断薬)を初めて処方された66歳以上の成人30万2634例と年齢・性別でマッチさせた降圧薬処方のない成人60万5268例を対象に、降圧薬の使用による角化細胞がんおよび悪性黒色腫の発生率との関連を発端コホート研究で検討した。 その結果、サイアザイド系薬曝露(累積投与量)が増えると、新規角化細胞がん[世界保健機関が設定した1日投与量(Defined Daily Dose)に基づいて算出した年間投与量(Defined Annual Dose)1単位当たりの調整ハザード比1.08、95%CI 1.03-1.14]、進行角化細胞がん(同1.07、0.93-1.23)、悪性黒色腫(同1.34、1.01-1.78)の発症率が上昇した。他の降圧薬クラスと角化細胞がんまたは悪性黒色腫との関連を示す一貫した根拠は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Comm...