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重症喘息にtezepelumabで増悪抑制

2021年5月18日  New England Journal of Medicine

制御不良の重症喘息に用いる胸腺間質性リンパ球新生因子を阻害するヒトモノクローナル抗体tezepelumabの有効性と安全性を第III相多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検討。患者1061例(12-80歳)をtezepelumab(210mg)群(529例)とプラセボ群(532例)に割り付け、4週間に1回52週間皮下投与した。主要評価項目は、年間喘息増悪率(52週間から換算)とした。 その結果、年間喘息増悪率は、tezepelumab群0.93(95%CI 0.80-1.07)、プラセボ群2.10(95%CI 1.84-2.39)だった(率比0.44、95%CI 0.37-0.53、P<0.001)。試験開始時の血中好酸球数が300/μL未満だった患者では、tezepelumab群1.02(95%CI 0.84-1.23)、プラセボ群1.73(95%CI 1.46-2.05)だった(率比0.59、95%CI 0.46-0.75、P<0.001)。52週時、tezepelumab群の方がプラセボ群よりも気管支拡張薬使用前のFEV1の改善が大きく(0.23L vs. 0.09L、...