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小児の反復性中耳炎で鼓膜チューブと抗菌薬を比較

2021年5月18日  New England Journal of Medicine

反復性急性中耳炎の小児を対象に、鼓膜換気チューブ留置術と抗菌薬による内科治療の効果を比較。6-35カ月齢の患児を鼓膜換気チューブ群と抗菌薬(発症時に投与)群に無作為に割り付けた。主要評価項目は、2年間の人年当たりの急性中耳炎の発生回数(率)の平均とした。 主要解析に規定したintention-to-treat解析での主要評価項目の発生率(±SE)は、鼓膜換気チューブ群1.48±0.08、抗菌薬群1.56±0.08だった(P=0.66)。鼓膜換気チューブ群の10%が手術を受けず、抗菌薬群の16%が親の要望で鼓膜換気チューブ留置術を受けたため、per-protocol解析を実施したところ、急性中耳炎発生率はそれぞれ1.47±0.08と1.72±0.11だった。主要解析での副次評価項目については、一貫した結果が得られなかった。試験による有害事象は、副次評価項目に規定したもののみだった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また...