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新型コロナ治療に用いられた薬剤は3400種超

2021年5月21日  British Medical Journal

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者に用いる転用薬と補助療法の使用状況を国際共同ネットワークコホート研究で評価。2020年1月から同年12月までの間に入院したCOVID-19患者30万3264例を解析対象とし、入院から30日間に使用した処方薬・調剤薬を調査した。 対象患者のうち、29万131例が米国、7599例が韓国、5230例がスペイン、304例が中国から登録した患者だった。特定した薬剤は3455種類に上り、主な転用薬は、ヒドロキシクロロキン(中国2%未満-スペイン85.1%)、アジスロマイシン(中国4.9%-スペイン57.9%)、ロピナビル・リトナビル(米国2%未満-韓国34.9%、スペイン50.5%)、umifenovir(米国、韓国、スペインいずれも0%、中国78.3%)だった。補助療法はさらにばらつきが大きかったが、主に用いられたのはエノキサパリン、フルオロキノロン、セフトリアキソン、ビタミンD、コルチコステロイドの5種だった。ヒドロキシクロロキンは、2020年3月から4月にかけて使用量が急増したが、5-6月には急減し、その後は低水準となった。デキサメタゾン...