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特発性肺線維症、抗菌薬併用で呼吸器関連入院・死亡改善せず

2021年5月21日  Journal of the American Medical Association

米35施設の特発性肺線維症(IPF)患者を対象に、通常治療と併用する抗菌薬の有効性を実用的非盲検無作為化臨床試験で評価(CleanUP-IPF試験)。co-trimoxazole併用群(トリメトプリム/スルファメトキサゾール合剤、128例)、ドキシサイクリン併用群(126例)を通常治療単独群(259例)と比較した。主要評価項目は、呼吸器関連の初回緊急入院または全死因死亡までの期間とした。なお、試験は2019年12月18日に無効中止となった。 平均追跡調査期間13.1カ月で、主要評価項目に規定したイベントが108件認められ、通常治療+抗菌薬群52件(100人・年当たり20.4件、95%CI 14.8-25.9)、通常治療単独群56件(同18.4件、13.2-23.6)だった。両群間に有意差は認められなかった(調整後ハザード比1.04、95%CI 0.71-1.53、P=0.83)。主要評価項目に対して、処方した抗菌薬による統計学的に有意な交互作用は認められなかった(co-trimoxazole vs. ドキシサイクリン:調整後ハザード比1.15、95%CI 0.68-1.95 vs. ...