高血圧/糖尿病患者の抑うつ、デジタルヘルス介入で短期的に改善

ブラジルおよびペルーで、糖尿病や高血圧がある患者の抑うつ症状（PHQ-9スコア10点以上）軽減に対するデジタルヘルス介入の有効性を無作為化臨床試験2件で検討。デジタル介入群にスマートフォンを用いた行動活性化の原理に基づく低強度の介入を6週間に8回実施し、通常治療強化群と比較した。主要評価項目は3カ月時のPHQ-9スコア50％以上の低下とし、6カ月時の同スコア50％以上の低下を副次評価項目とした。 その結果、ブラジルの試験参加者880例（平均年齢56.0歳、女性761例、86.5％）のうち807例（91.7％）、ペルーの試験参加者432例（同59.7歳、352例、81.5％）うち426例（98.6％）が1回以上の追跡調査を完了した。主要評価項目を達成した患者の割合は、ブラジルの試験でデジタル介入群40.7％、通常治療強化群28.6％（差12.1％ポイント、95％CI 5.5-18.7、調整後オッズ比1.6、95％CI 1.2-2.2、P＝0.001）、ペルーの試験でそれぞれ52.7％、34.1％（差18.6％ポイント、95％CI 9.1-28.0、調整後オッズ比2.1、95％CI 1....