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骨盤肉腫、静脈腫瘍血栓の有病率9.8%

2021年5月22日  The Journal of Bone & Joint Surgery

未治療の原発性骨盤肉腫患者451例を対象に、静脈腫瘍血栓(VTT)の有病率、関連因子および予後を検討。患者コホートの内訳は、軟骨肉腫、骨肉腫、ユーイング肉腫、骨由来の未分化多形肉腫、その他の骨肉腫だった。 その結果、全体のVTT有病率は9.8%で、乳酸脱水素酵素(LDH)値230.5U/L以上とL5-S1椎間孔浸潤が関連因子だった。骨盤骨肉腫患者はVTT有病率が高く(22.6%)、軟骨芽細胞型、LDH値187U/L以上、閉鎖孔およびL5-S1椎間孔浸潤が関連因子だった。VTT患者は予後不良で、全生存期間(OS)中央値は14カ月だった。限局性骨盤骨肉腫の下位集団解析で、VTTにOS(中央値21.5カ月 vs. VTTなし54.0カ月、P=0.003)、無再発生存期間(同18.6カ月 vs. 32.4カ月、P=0.020)、無転移生存期間(同11.2カ月 vs. 41.0カ月、P<0.001)の短縮との関連が見られた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community...