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左心耳閉鎖術で虚血性脳卒中や塞栓症のリスクが低下

2021年5月22日  New England Journal of Medicine

虚血性脳卒中予防に用いる左心耳閉鎖術の有効性を多施設共同無作為化試験で検討。他の理由で心臓手術を予定しているCHA2DS2-VAScスコアが2点以上の心房細動患者を対象とし、左心耳閉鎖術施行群と非施行群に割り付けた。手術担当外科医以外は盲検化した。追跡調査期間中は経口凝固薬を含む通常の治療を行った。主要評価項目は、神経画像検査陽性を呈する一過性脳虚血発作を含む虚血性脳卒中、または全身性塞栓症の発生とした。 左心耳閉鎖術施行群2379例、非施行群2391例の対象とし、平均年齢は71歳、CHA2DS2-VASc平均スコアは4.2点だった。追跡調査期間は平均3.8年だった。92.1%が割り付けた手術を受け、3年時に76.8%が経口抗凝固薬を継続していた。閉鎖術施行群114例(4.8%)、非施行群168例(7.0%)が脳卒中または全身性塞栓症を発症した(ハザード比0.67、95%CI 0.53-0.85、P=0.001)。周術期出血、心不全および死亡の発生率には、群間差は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実...