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サルコペニア診断基準11種の新規骨折予測能を調査

2021年5月26日  専門誌ピックアップ

骨折リスク評価ツール(FRAX)、転倒歴、骨密度とは独立した骨粗鬆症性骨折リスク予測に用いるサルコペニア診断基準の有用性を拡張したポアソン回帰モデルを用いて検討した。Osteoporotic Fractures in Men Studyに参加した米国男性5660例、スウェーデン男性2764例、香港男性1987例の各コホートを対象とした。 検討したサルコペニア診断基準11種のうち、筋力や身体機能に骨格筋量指数(四肢除脂肪量÷身長2)の併用、筋力+身体機能、骨格筋量指数のみの診断基準で、サルコペニアに新規骨折との関連が認められた(ハザード比1.39-2.07)。その関連は転倒歴またはFRAXで調整後も頑健だったが、大腿骨頸部骨密度(fnBMD)のTスコアで調整後には減弱した。骨格筋量指数と5回椅子立ち上がりテスト、歩行速度および握力を組み合わせた診断基準が最も予測能が高く、fnBMDによる調整の影響はわずかだった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カ...