喘息の重度増悪リスクは3剤併用で低下

喘息治療に用いる2剤併用療法［吸入ステロイド（ICS）、長時間作用型β2刺激薬（LABA）］と3剤併用療法［ICS、LABA、長時間作用型抗コリン薬（LAMA）］の効果と安全性を変量効果メタ解析と系統的レビューで検討。中等症ないし重症の喘息がある小児および成人患者を検討した無作為化試験（RCT）20件（計1万1894例、平均年齢52歳、女性57.7%）を対象とした。主要評価項目は、重度増悪、喘息制御［喘息制御に関する7項目の質問票（ACQ-7、各項目0-6点で点数が高いほど制御不良）で測定］、QOL（喘息関連QOL質問票で測定）、死亡、有害事象とした。 確実性の高い根拠から、2剤併用療法と比べると、3剤併用療法に重度増悪リスクの低下［9試験（9932例）、3剤併用22.7％ vs. 2剤併用27.4％、リスク比0.83（95％CI 0.77-0.90）］および喘息制御の改善［14試験（1万1230例）、標準化平均差－0.06（95％CI －0.10-－0.02）、ACQ-7平均差－0.04点（95％CI －0.07-－0.01）］との有意な関連が認められた。3剤併用療法に口腔乾燥およ...