2020年の超過死亡、先進29カ国で100万例

2020年の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）大流行に伴う超過死亡を高所得国の年齢別・性別時系列解析で評価。2016-20年の国際死亡データベースを基に、29カ国（欧州、ニュージーランド、韓国および米国）の2020年死亡率に対するCOVID-19大流行の直接および間接的影響を推定した。 その結果、29カ国の2020年超過死亡数は、推定97万9000例（95％CI 95万4000-100万1000）だった。ニュージーランド、ノルウェー、デンマーク以外は、いずれの国でも2020年に超過死亡を認めた。超過死亡の絶対値が高かった上位5カ国は、米国（45万8000例）、イタリア（8万9100例）、英国（イングランドとウェールズ、8万5400例）、スペイン（8万4100例）、ポーランド（6万100例）だった。ニュージーランドは全死亡率が予想より低かった（－2500例、同－2900-－2100）。 多くの国で、推定超過死亡数がCOVID-19死亡報告数を大幅に上回った。リトアニア（285例）、ポーランド（191例）、スペイン（179例）、ハンガリー（174例）、イタリア（168例）で、女...