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COVID-19後の後遺症発症リスクを調査

2021年5月30日  British Medical Journal

米国で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染急性期後に後遺症を発症する過剰リスクと相対ハザードを後ろ向きコホート研究で評価した。大規模医療保険制度データ3件を統合し、2019年1月からSARS-CoV-2感染診断日まで保険加入していた18-65歳の感染者19万3113例と傾向スコアでマッチさせた対照3群(2020年対照群、2019年既存対照群、ウイルス性下気道疾患の既存対照群)を比較した。 その結果、感染者2万7074例(14%)が急性期以降に治療を要する新たな種類の臨床的後遺症を1種類以上発症し、2020年対照群に比べて4.95%高かった。SARS-CoV-2感染急性期以降の新規後遺症[慢性呼吸不全、心不整脈、血液凝固能亢進、脳症、末梢性ニューロパチー、健忘症(記憶障害)、糖尿病、肝機能検査異常、心筋炎、不安、疲労など]のリスクは、対照3群(2020年、2019年、ウイルス性下気道疾患群)のいずれと比べても有意に高かった(いずれもP<0.001)。SARS-CoV-2感染によるリスク差は100例当たり0.02-2.26で(いずれもP<0.001)、2020年対照群と比較した...