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出生直後のカンガルーケアで低出生体重児の死亡率低下

2021年6月1日  New England Journal of Medicine

低出生体重児のカンガルーマケアの開始時期を無作為化対照試験で検討。出生時体重1.0-1.799kgの新生児3211例を出生直後にカンガルーマザーケアを受けるグループ(介入群、1609例)と状態が安定するまで保育器または放射加温器で従来のケアを受けた後カンガルーマザーケアを受けるグループ(対照群、1602例)に割り付けた。主要評価項目は、新生児期(出生後28日間)の死亡および出生後72時間以内の死亡とした。 1日の皮膚接触時間の中央値は介入群16.9時間、対照群1.5時間だった。介入群の191例(12.0%)と対照群の249例(15.7%)に新生児期の死亡が発生し(死亡の相対リスク0.75、95%CI 0.64-0.89、P=0.001)、介入群の74例(4.6%)と対照群の92例(5.8%)に出生後72時間以内の死亡が発生した(死亡の相対リスク0.77、95%CI 0.58-1.04、P=0.09)。出生直後からカンガルーマザーケアを受けた出生児に死亡率低下が認められたため、データ安全性モニタリング委員会の勧告によって試験は早期に中止された。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメ...