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HER2陽性大腸がんにトラスツズマブ デルクステカンが有望

2021年6月1日  The Lancet Oncology

2レジメン以上の治療歴があるHER2陽性転移性大腸がん患者78例を対象に、トラスツズマブ デルクステカンの抗腫瘍活性と安全性を非盲検第II相試験で検討(DESTINY-CRC01試験)。患者をHER2発現状態で3つのコホートに分類した[A:HER2陽性、免疫組織化学法(IHC)3+または2+、in-situハイブリダイゼーション法(ISH)陽性(53例)、B:IHC2+、ISH陰性(7例)、C:IHC1+(18例)]。 その結果、コホートAの客観的奏効率(主要評価項目)は、中央値27.1週間の追跡で45.3%(53例中24例)だった。患者の10%以上に認められたグレード3以上の試験治療下で発現した有害事象は、好中球数減少[78例中17例(22%)]と貧血[11例(14%)]だった。5例(6%)が間質性肺疾患または非感染性肺炎を来した(1例がグレード2、1例がグレード3、グレード5の2例で治療関連死亡が認められた)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community...