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ACS発症のCKD+糖尿病、apabetaloneで心血管イベント抑制

2021年6月2日  専門誌ピックアップ

急性冠症候群を発症して間もない慢性腎臓病(CKD)合併2型糖尿病患者に用いる選択的BET(bromodomain and extraterminal)蛋白阻害薬apabetaloneの効果を第III相無作為化二重盲検プラセボ対照試験BETonMACE試験の事前規定解析で検討。試験に組み入れたACS合併2型糖尿病患者2425例のうち慢性腎臓病(CKD)を併発していた患者288例での心血管イベント抑制効果を検討した。 追跡期間中央値27カ月で、apabetalone投与によって、プラセボと比べて主要有害心血管イベント(心血管死、非致命的心筋梗塞、非致命的脳卒中)(ハザード比0.50、95%CI 0.26-0.96)と心不全による入院減少(同0.48、0.26-0.86)が減少した。非CKD患者では、主要有害心血管イベントのハザード比が0.96(95%CI 0.74-1.24)、心不全による入院のハザード比が0.76(同0.46-1.27)だった。CKD患者の重篤な有害事象発現率は、apabetalone群の方がプラセボ群よりも低かった(29% vs. 43%、P=0.02)。 この記事へ...