RomeIV基準のIBS、III基準より臨床経過不良

過敏性腸症候群（IBS）患者を対象に、Rome IV診断基準とRome III診断基準の定義によるIBSの臨床経過の差を12カ月の縦断追跡研究で検討。ベースラインでRome IV基準を満たした452例、Rome III基準を満たした186例で、12カ月間の追跡を完了した。 その結果、Rome IV基準群はRome III基準群に比べ、プライマリケア医の受診率（44.7％ vs. 28.5％、P＜0.001）、消化器専門医の受診率（26.3％ vs. 12.4％、P＜0.001）および新規治療の開始率（73.0％ vs. 60.2％、P＝0.001）が有意に高く、IBSの治療を繰り返す回数が多かった（P＝0.007）。追跡期間中、Rome IV基準群の方が症状が重く、日常生活動作に及ぼす影響が有意に大きく、持続的腹痛および精神的健康不良となった患者の割合が高かった（いずれもP＜0.001）。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なり...