1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 人工関節周囲感染の抗菌薬療法、6週間が12週間に非劣性示せず

人工関節周囲感染の抗菌薬療法、6週間が12週間に非劣性示せず

2021年6月2日  New England Journal of Medicine

フランスの28施設で、人工関節周囲感染に用いる6週間と12週間の抗菌薬療法を非盲検無作為化非劣性試験で比較。細菌学的検査で人工関節周囲感染を確認し、標準的な外科的処置を実施した患者410例を6週間(205例)と12週間(205例)の抗菌薬療法群に無作為に割り付けた。主要評価項目は、抗菌薬療法完了後2年以内の持続感染とした(非劣性マージン10%ポイント以下)。同意を撤回した6例は解析に組み入れなかった。主要解析では、追跡調査期間中に死亡した20例を除外し、追跡不能となった6例を持続感染とみなした。 その結果、6週間群193例中35例(18.1%)、12週間群191例中18例(9.4%)に持続感染を認め(リスク差8.7%ポイント、95%CI 1.8-15.6)、非劣性が示されなかった。per-protocol解析および感度解析でも、非劣性は示されなかった。新規感染のため治療が成功しなかった患者、治療が奏効しなかったと考えられた患者および重篤な有害事象を発現した患者の割合に群間差は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただく...