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外傷性脳損傷に高張食塩水併用は有効か

2021年6月2日  Journal of the American Medical Association

外傷性脳損傷に用いる高張食塩水持続注入の効果を多施設共同無作為化試験で検討。中等度ないし重度の外傷性脳損傷の成人患者370例(年齢中央値44歳、女性20.2%)を20%高張食塩水持続注入+標準治療群(185例)と標準治療単独群(対照、185例)に割り付けた。主要評価項目は6カ月時の拡張グラスゴー転帰尺度(GOS-E)スコア(1-8点、低いほど機能転帰不良)とし、順序ロジスティック回帰法で解析した(共通オッズ比1.0超で介入の方が良好)。 その結果、6カ月時のGOS-Eの調整共通オッズ比は1.02(95%CI 0.71-1.47、P=0.92)だった。副次評価項目12項目中10項目に有意差が認められなかった。介入群の62例(33.7%)と対照群の66例(36.3%)に頭蓋内圧亢進が発生した(絶対差-2.6%、95%CI−12.3-7.2%、オッズ比0.80、95%CI 0.51-1.26)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なり...