中国のSARS-CoV-2不活化ワクチンは安全で有効

アラブ首長国連邦とバーレーンで実施中の新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）感染歴がない18歳以上の成人4万382例（平均36.1歳、男性84.4％）でSARS-CoV-2不活化ワクチン2種を検討する第III相無作為化臨床試験の中間解析結果が発表された。試験では、参加者をSARS-CoV-2不活化ワクチン2種（WIV04株、HB02株）と対照の水酸化アルミニウム（ミョウバン）単独の3群に1対1対1の割合で割り付けている。 2回接種を完了した3万8206例（94.6％）を主要有効性解析の対象とした。追跡期間中央値77日で、WIV04群の26例（1000人年当たり12.1、95％CI 8.3-17.8）、HB02群の21例（同9.8、6.4-15.0）、対照群の95例（同44.7、36.6-54.6）が症候性新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に罹患し、対照と比較したワクチンの有効性は、WIV04が72.8％（95％CI 58.1-82.4％）、HB02が78.1％（同64.8-86.3％）だった（いずれもP＜0.001）。対照群ではCOVID-19重症例が2例発生した。投与...