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小児発症多発性硬化症、治療の進歩で永続的障害リスク低下

2021年6月4日  JAMA Neurology

小児発症多発性硬化症(POMS)患者3198例(平均発症年齢15.2歳、女性69%、診断までの期間中央値3.2年、最初の1年間および3年間の年間再発率1.3、0.6)を対象に、MS治療の進歩による予後の経時的変化を後ろ向き観察研究で検討。MS診断年が1993年以前、1993-99年、2000-06年、2007-13年の患者で比較した。 総合障害度評価尺度(EDSS)スコア4.0点到達までの期間中央値は31.7年、6.0点では40.5年だった。EDSSスコア4.0点の調整後ハザード比は1993-99年で0.70(95%CI 0.58-0.83)、2000-06年で0.48(同0.38-0.60)、2007-13年で0.44(同0.32-0.59)、6.0点到達では0.72(同0.57-0.90)、0.44(同0.33-0.60)、0.30(同0.20-0.46)となり、累積リスクの経時的な低下が見られた。発症時の患者背景や臨床的疾患活動性に有意な経時的変化は見られなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿...