大手術を受ける高齢者、6割以上が事前指示書作成せず

大手術を検討している高齢者の術前コミュニケーションに対する質問促進リスト（question prompt list）の効果を検討した無作為化試験の2次解析を実施。日常的に高リスク手術を施行する外科医と60歳以上の患者（1つ以上の併存疾患と腫瘍性または血管性疾患あり）を対象に、アドバンス・ケア・プランニング（ACP）についての話し合いを調査し、書面による事前指示書の有無を確認した。 その結果、患者213例の術前診察の音声記録で、ACPが話し合われた会話はわずか13件だった。141例（66％）が大手術の前に事前指示書を作成しておらず、事前指示書の作成に患者の年齢（60-69歳31％、70-79歳33％、80歳以上42％、P＝0.55）、併存疾患の数（1疾患32％、2疾患33％、3疾患以上40％、P＝0.62）、手術の種類（腫瘍性32％、血管性42％、P＝0.22）との有意な関連は認められなかった。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異...