1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 心臓専門医の4割が「敵対的職場環境」を経験

心臓専門医の4割が「敵対的職場環境」を経験

2021年6月4日  Journal of the American College of Cardiology

米国心臓病学会が差別、精神的嫌がらせおよび性的嫌がらせなどの敵対的職場環境(hostile work environment)の調査を実施。世界の心臓専門医5931人(男性77%、女性23%)を対象に、敵対的職場環境の経験の有無と職業満足度および患者とのコミュニケーションに対する影響を評価した。 その結果、44%が敵対的職場環境の経験を報告し、男性より女性(オッズ比3.58)、白人より黒人(同1.46)、南米の医師より北米の医師(同1.90)で報告が多かった。敵対的職場環境の種類別では、精神的嫌がらせ29%、差別30%、性的嫌がらせ4%で、いずれも女性の報告の方が男性よりも多かった(精神的嫌がらせ43% vs. 26%、差別56% vs. 22%、性的嫌がらせ12% vs. 1%)。敵対的職場環境によって同僚との職務遂行(75%)、患者の診療(53%)に悪影響があった。多変量解析で、女性(オッズ比3.39、95%CI 2.97-3.86、P<0.001)、心臓専門医歴が浅い医師(同1.27、1.14-1.43、P<0.001)が敵対的職場環境を経験するオッズが高かった。 この記事への...