1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 高用量DHA補充で早産リスク低下の可能性

高用量DHA補充で早産リスク低下の可能性

2021年6月5日  専門誌ピックアップ

米国の医療機関3施設で、妊娠中のドコサヘキサエン酸(DHA)補充による早産抑制効果をアダプティブデザインを用いた多施設共同二重盲検無作為化優越性試験で検討。単生児を妊娠中で妊娠12-20週の女性1100例を対象に、DHA 1日当たり1000mgと妊娠中の一般的な補充用量1日当たり200mgを比較し、1日当たり1000mg補充の優越性を評価した。主要評価項目は、投与量および登録時のDHA値(高値または低値)別の早期早産率(妊娠34週未満の出産)とした。主要解析には1032例(1000mg群540例、200mg群492例)を組み入れた。 その結果、早期早産率は1000mg群の方が低く(1.7% vs. 2.4%、、ベイズの事後確率[pp]=0.81)、特に登録時のDHAが低値だった女性で低かった(2.0% vs. 4.1%、pp=0.93)。登録時のDHAが高値だった女性では、用量効果は認められなかった(1000mg群1.4%、200mg群1.1%、pp=0.57)。1000mg群の方が重篤な有害事象(母体:絨毛膜羊膜炎、前期破水、腎盂腎炎。新生児:哺乳上の問題、泌尿生殖器障害、神経障害...