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2016年大統領選挙のストレスで米の不整脈増加か

2021年6月5日  専門誌ピックアップ

大統領選挙のような大きなストレス因子が不整脈の引き金になるかを後ろ向き症例クロスオーバー試験で検討。植込み型心臓デバイス装着患者2436例の心臓デバイスデータ、電子カルテ、既存の有権者登録簿データをひも付け、2016年米大統領選挙関連期間中(2016年10月25日-12月6日)と対照期間(2016年6月1日-7月12日)の不整脈発生率をポアソン回帰分析を用いて比較した。 その結果、選挙期間中655例2592件、対照期間中472例1533件の不整脈が発生した。選挙期間中、あらゆる不整脈(発生率比1.77、95%CI 1.42-2.21)、上室性不整脈(同1.82,1.36-2.43)、心室性不整脈(同1.60、1.22-2.10)の複合転帰発生率が有意に上昇した。このほか、心房細動(同1.50,1.06-2.11)、上室性頻拍(同3.7、2.2-6.2)、非持続性心室頻拍(同1.7、1.3-2.2)など特定の不整脈と1日の心房細動負荷も増加した(P<0.001)。性別、人種・民族、デバイスの種類、65歳以上、高血圧、冠動脈疾患、心不全、支持政党、各支持政党と国の選挙結果の一致による有意...