認知正常者169例、アルツハイマー病患者の血縁者53例、主観的認知機能低下(SCD)患者209例、軽度認知障害(MCI)患者81例の計512例(平均年齢69.5±5.9歳)を対象に、地中海食遵守と認知機能およびADバイオマーカー(対象226例)との関連を解析した。 その結果、地中海食の遵守度が高いと側頭葉内側部の灰白質体積が多く(FWE補正のP<0.05)、記憶機能が良好で(β=0.03±0.02、P=0.038)、Aβ42/40比が低く(β=0.003±0.001、P=0.008)およびpTau 181病変が少なかった(β=-1.96±0.68、P=0.004)。側頭葉内側部の体積は地中海食と記憶機能の関連を仲介し、地中海食はAβ42/40比、pTau181、側頭葉内側の萎縮の関連を仲介した。この結果は、ApoE-ε4の有無で補正後も一貫していた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではあり...
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