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NSAIDの腎機能低下リスク、イブプロフェンが最も低い

2021年6月6日  専門誌ピックアップ

中国で、推算糸球体濾過量(eGFR)が60mL/分/1.73m2以上の18歳以上の患者198万2488例を対象とした後ろ向きコホート研究で、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)曝露とeGFR低下リスクの関連および薬剤別のリスクを検討した。 中央値6.3年の追跡で、eGFR 60mL/分/1.73m2未満が27万1848件(14%)、eGFR 30%以上低下が38万8386件(21%)記録された。患者背景で調整後、NSAIDの使用で、非使用に比べてeGFR 60mL/分/1.73m2未満(ハザード比1.71、95%CI 1.67-1.75)およびeGFR 30%以上低下(同1.93、1.89-1.96)のリスクが有意に高かった。eGFR低下リスクはetoricoxibが最も高く(eGFR 60mL/分/1.73m2未満:同3.12、2.69-3.62、eGFR 30%以上低下:同3.11、2.78-3.48)、イブプロフェンが最も低かった(eGFR 60mL/分/1.73m2未満:同1.12、1.02-1.23、eGFR 30%以上低下:同1.32、1.23-1.41)。 この記事への...