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中咽頭がん生存者の音声・発話障害の危険因子

2021年6月7日  専門誌ピックアップ

中咽頭がんの長期生存者881例(年齢中央値56歳、女性15.5%、白人92.4%、黒人1.9%、ヒスパニック系3.8%)を対象に、中等ないし重度の音声および発話症状の危険因子を後ろ向きコホート研究で検討した。 頭頸部がんに関するMSアンダーソン症状評価票(MDASI-HN)で5-10点とする中等度ないし重度の音声および発話症状の自己報告率は12.8%だった。多変量ロジステック回帰解析で、生存期間の伸長(オッズ比1.17、95%CI 1.06-1.30)、総照射線量の増加(同1.16、1.00-1.34)、黒人(同3.90、1.02-14.89)、ヒスパニック系(同3.74、1.50-9.35)、手術時の喫煙(同3.98、1.56-10.18)、導入化学療法+同時化学療法併用(同1.94、1.06-3.57)、晩期(同7.11、3.08-16.41)およびベースラインの下位脳神経障害(同8.70、3.01-25.13)が、中等度ないし重度の音声症状の危険因子だった。強度変調放射線療法のsplit-fieldレジメンで、中等度ないし重度音声症状の発症の確率が低下した(同0.31、0.12...