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edge to edge repair失敗後の僧帽弁手術の転帰

2021年6月7日  Journal of the American College of Cardiology

米国胸部外科学会の成人心臓手術データベースを用いて、edge to edge repair(TEER)による経カテーテル僧帽弁修復術後に僧帽弁手術を受けた成人患者463例の転帰を評価。主要評価項目は、30日または院内死亡率とした。 対象者の年齢中央値は76歳、左心室駆出率中央値は57%、38.2%(177例)が退行性病変だった。心臓の同時手術施行率は29.4%(137例)だった。 僧帽弁の単独手術例の予測死亡率中央値が6.5%、観察死亡率が10.2%、予測死亡率に対する観察死亡率の比は1.2(95%CI 0.8-1.9)だった。死亡の予測因子に、緊急手術(オッズ比2.4、95%CI 1.3-4.6)、非退行性または原因不明の疾患(同2.2、1.1-4.5)、クレアチニン2.0mg/dL超(同3.8、1.9-7.9)、年齢80歳超(同2.1、1.1-4.4)があった。227施設591例の拡大コホートでの手術症例数と転帰の相関関係分析で、手術死亡率は手術症例数10例超の4施設で2.6%、10例未満の施設で12.4%だった(P=0.01)。TEER失敗後の外科的修復率は4.8%(22例)で...