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低侵襲食道切除後の胸腔内吻合、頸部吻合より転帰良好

2021年6月7日  JAMA Surgery

中食道から下部食道または胃食道接合部がんの根治的切除予定患者262例を対象に、経胸壁低侵襲食道切除術(MIE)後の胸腔内吻合と頸部吻合を非盲検多施設共同無作為化臨床優越性試験で比較。主要評価項目は内視鏡的、放射線学的または外科的介入を要する吻合部漏出とした。 その結果、再介入を要する吻合部漏出率は、胸腔内吻合群12.3%、頸部吻合群31.7%だった(リスク差-19.4%)。吻合部漏出の全体の発生率はそれぞれ12.3%、34.1%だった(同-21.9%)。ICU入室期間、死亡率、全体的なQOLは両群間でほぼ同じだったが、胸腔内吻合は重度合併症(同-11.3%)、喉頭神経麻痺再発(同-7.3%)が少なく、3領域でのQOLが良好だった[平均差:嚥下障害(-12.2)、嚥下時の窒息問題(-10.3)、会話時の問題(-15.3)]。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォーム...