母子142組を対象に、母親の不安が感情的な表情に対する児の反応処理の個人差と関連するかを検討。生後5、7、12カ月時に、女性の幸せそうな顔、おびえた顔、怒った顔を受動的に見ている時の児の脳波(EEG)データを記録し、表情と感情の処理に関連を示す事象関連電位(ERP)3成分(NC、N290、P400)を評価した。ERP成分の振幅はSpielberger State-Trait Anxiety Inventory(Trait form)で測定した母親の不安との関連も検討した。 その結果、母親の不安の増大から、児の頭皮の左側と中央中心部の領域で記録された幸せそうな顔とおびえた顔に対する陰性方向へのNC振幅の増加が予測できた。この結果には、共変する母親のうつ病の症状、児の負の情動性、児の月齢の影響は見られなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。