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新型コロナワクチン接種に難聴との関連認められず

2021年6月9日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン接種と突発性感音難聴(SSNHL)との関連性を、米国疾病管理予防センターのワクチン有害事象報告システムデータ(VAERS)を用いた予備的解析で評価。2020年12月14日から2021年3月2日までの間に実施されたワクチン接種に伴う有害事象として、突発性難聴、ろう、片耳ろう、感音性難聴、聴力低下の記載がある報告147件のうち、時間的関連性や聴覚所見に基づき可能性が高いと考えられる40件(平均56歳、女性63%)を解析した。 対象期間中、米国でSARS-CoV-2ワクチン接種8655万3330回が実施された。VAERSの報告が検証されておらず過小報告バイアスの影響があり、ワクチンコホートの実人数が不正確のため、感度分析を実施し、仮定を調整後に最小発生率と最大発生率を推定したところ、ワクチン接種後に発生するSSNHLの発生率は最小0.3%、最大4.1%で、一般集団の発生率(10%超)を上回らず、むしろ低い可能性があることが示された。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での...