1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 境界性パーソナリティ障害で自殺企図の危険因子を特定

境界性パーソナリティ障害で自殺企図の危険因子を特定

2021年6月9日  専門誌ピックアップ

National Epidemiological Survey on Alcohol and Related Conditions-III(NESARC-III)に参加した成人3万6309人のデータを用いて、境界性パーソナリティ障害(BPD)の診断および特定のBPD基準と自殺企図との関連を横断研究で検討した。 その結果、BPDの生涯診断を有する人の生涯および過去1年の自殺企図有病率は、オリジナルのNESARC-IIIのBPD診断コードを用いると22.7%(調整オッズ比8.40、95%CI 7.53-9.37)および2.1%(同11.77、7.86-17.62)、社会的・職業的機能障害に関連する5つの基準を必要とするBPD診断コードを用いると30.4%(同9.15、7.99-10.47)および3.2%(同11.42、7.71-16.91)だった。社会人口統計学的変数、精神障害、BPD発症年齢、逆境的小児期体験で調整後、BPD診断、自傷行為および慢性的空虚感があると、生涯の自殺企図(調整オッズ比:BPD診断2.10、1.79-2.45、自傷行為24.28、16.83-32.03、空虚感1...