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高齢胃食道がんで強度減弱化学療法が非劣性示す

2021年6月10日  JAMA Oncology

高齢やフレイルにより標準化学療法の全量投与が不適とされた進行胃食道接合部がん患者514例(年齢中央値76歳、男性75%、重度フレイル58%)を対象に、オキサリプラチンとカペシタビンを用いた強度減弱化学療法の効果を第III相無作為化臨床試験で検討(GO2試験)。オキサリプラチン(130mg/m2)+1-21日目にカペシタビン(625mg/m2を1日2回)投与をレベルAとし、その80%の用量をレベルB、60%の用量をレベルCとして比較した。 その結果、レベルAに対する無増悪生存ハザード比は、レベルBで1.09(95%CI 0.89-1.32)、レベルCで1.10(同0.90-1.33)となり、あらかじめ定めた非劣性マージン1.34を下回ったため、レベルBおよびCの非劣性が示された。レベルCではレベルAおよびBよりも毒性が低く、患者経験価値を示すOverall Treatment Utility(OUT)の結果が良好だった。高用量の方が有効性が高かった下位集団は認められず、若年や低重症度フレイル患者でもレベルCで良好なOUTの結果が得られた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを...